いや~Twitterでも書きましたが、ルワンダはめちゃめちゃ過ごしやすいです。気候もいいし、街は綺麗だし、まぁ食べ物もそこそこで。まぁ確かに、レジャーやホビーが沢山ある訳ではないなという感じですが、それはこれから開拓していければな~と思っています。
ただ一番の問題はウォッシュレット付きトイレが一つもない!!
空港や結構よさげなホテルにもなかったので、もう概念自体が普及していないのだと思いますが、これまで日本のぬるま湯に浸かってたるんだお尻はルワンダに来てから毎日悲鳴をあげています。。。
ウォッシュレット文化をルワンダに普及させたい!
と、ルワンダに来て新たな目的が見つかりかけているPパパですが、今回は子育てに関する「専業主婦」と言うテーマについて見ていきたいと思います(突然!笑)
Pパパの周りも多くのご家庭が共働きですが、私たちの親の世代からは「子どもにとっては専業主婦の方がいいわよね~」とよく聞いた気がします(気のせいでしょうか。。ウチの親は共働きでしたが💦)
子育てをめぐる論争で、出産後に復職するのか?いつ復職するのがいいのか?それとも専業主婦or主夫が良いのか?なかなか難しい問題だと思います。
それぞれのご家庭で経済状況や家庭環境、何を大切にしたいか、はたまた自分は何がやりたいかと言う様々な要素を組み合わた上で、それぞれの最適解があると思うので、絶対これがいい!!と言う皆にあてはまる正解はない、と言うことが結局は結論なんだと思います。(元も子もない)
ただその前提に立った上で、子供の成長発達や将来など、子供にとっては専業主婦の方がいいのか?と言う点は、実は数々の実験や研究で既に分かっているようなので、今回はそちらをご紹介させていただき、皆様の家族計画を検討される際に是非ご参考いただければと思います!!
前置きが長くなりましたが、それでは、早速見ていきましょう~!
参考図書「米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト 」

実はこの本、最近よくテレビやYouTubeなどでも見かける成田悠輔さんがご紹介されていて「へぇ~」と思って購入しました。
科学的エビデンスや最新データに基づいて、2児の母の経済学者である筆者が、母乳育児、予防接種、幼児教育などなど、子育てで信じられている様々な事に対して「それって本当にいいの?」と言う切り口で、目から鱗の情報を紹介してくれている大変面白い本となっております!
以前、ブログで紹介させていただいた以下の「科学的に正しい子育て〜東大医学部卒ママ医師が伝える~」の英語版と言った感じですね。こちらは東大理三卒のお医者さんである森田麻里子先生が同じくエビデンスに基づく子育ての情報を色々ご紹介してくれてい、とても面白いし参考になりました!
ご興味あれば、是非!
専業主婦の方が子供にとって良いの!?

早速、「専業主婦は子供のために良いのか!?」と言う疑問について、結論から言ってしまうと、各種研究、データから親の就労が子供の成長発達全体に及ぼす影響は小さいか、ゼロであることが分かっているそうです!
本書で紹介されている実験をいくつか紹介すると、以下のようなものがあげられます!
まず、親が家にいた場合の子どもへの影響について、その期間がたとえば1年間と6か月間、あるいは15か月間と1年間ではどう違うかを評価したヨーロッパとカナダの論文がある。これらの国では、国の政策で出産・育児休業が何度か延長され、右のような期間の変更があった。この文献では、親の選択ではなく、政策の変更が研究に利用されているので、結論の信頼度は高い。出産・育児休業期間が6か月から1年に延長になったことで、一部の女性は6か月ではなく1年間家で過ごすことになった。「6か月間」の休業制度下で生まれた子どもと、「1年間」の制度下で生まれた子どもを比較することで、両親の間の根本的な違いを気にせずに、育児休業の効果を知ることができるのだ。
結論としては、育児休業の延長による子どもへの影響は何もなかった。子どもの学校の成績、成人してからの収入、そのほかにも影響はなかったのだ。このエビデンスは、乳幼児期の親の就労に焦点が絞られている。子どもがもっと大きくなったときの、親の就労の影響を調べた研究は、因果関係ではなく、相関関係を評価したものに限られている。それでも何件かの研究はあり、学業に関するエビデンス(学力テストの得点、卒業の有無)を探してみると、相関関係はおよそゼロになる傾向があった。両親がフルタイムで共働きでも、片親が働き、片親が働いていない場合でも、結果は同様だった。
※「米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト」より引用
上記以外にも著者は親の就労の影響を調べた学業に関するエビデンス等を調べて、両親がフルタイムで共働きでも、片親が働き・片親が働いていない場合でも、差異はない、と結論づけています。
なんで専業主婦の方が子供にとって良いって言われているの?

ということで、私たちの親世代がよく言っていた(気のせいかな?)子供のことを考えると専業主婦の方が良いと言われていたのは何だったんでしょうね~、と疑問に思いましたが、この点に関しても、面白い内容が2つ本書で紹介されていたので、共有させて下さい!
専業主婦を選択できる家庭は経済力がある!
専業主婦の方が子供にとって良い!と主張する1つの根拠には、その方が子供の面倒を実の親が見てあげられるので子供にとって良い影響がある(そんな気がする)!!と言った点かと思いますが、こちらは先ほどの研究、データでそんな事実はないと結論づけられています。
他方、専業主婦を選択できる家庭は、そうでない家庭と状況がそもそも違うよねという点があります。
つまり、専業主婦を選択できるような家庭は親の収入や学歴、家庭環境も整えられており、お金のために両親とも働きに出ないとならいと言う家庭とは状況が大いに異なると言うことです。
このため、専業主婦の家庭の子供と共働きの家庭の子供の学業成績や将来の収入などを比較すると専業主婦の家庭の子供の方が良い結果となるため、単純に比較するとそういう傾向があるということになるのだと思います。
ただこちらは、仮に専業主婦を選択できる家庭があったとして、その家庭が純粋に専業主婦を選択した方がいいのか?よくないのか?と言う答えにはなりません。(よくある勘違いポイントですよね)
先ほど上記でご紹介した研究結果(=専業主婦は子供にとって特に影響なし)は、そうした外的要因を出来る限り排除した研究結果等に基づいた結論として、筆者がご紹介していたものとなります。
自分達が選択した結果を完璧な選択だと思い込みたい

これは本書を読んでいて「なるほど」と思うと同時に「注意しないとな」と思ったポイントです。
私たちはみんな、いい親になりたいと思っている。自分の選択が正しいものであってほしい。だから選択をした後で、完璧な選択ができたと思い込みたい誘惑に駆られる。心理学では「認知的不協和の回避」という。母乳育児をしないと決めたら、母乳育児に少しでもメリットがあることさえ認めたくない。だから母乳育児は時間の無駄だと声高に主張したりする。一方で、もし2年の間、3時間ごとに母乳を与えていたら、これだけしたのだからうちの子の人生は成功だ、と思い込みたくなる。
※「米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト」より引用
本当そうだなと思いました。私もネントレをやってPちゃんがよく寝てくれるようになって、将来的な悪影響もないと言うエビデンスも数多くあるので、ネントレは絶対に良い!皆にもネントレを広めよう!きっと喜んでくれる!と思った時期がありましたが、全然理解を得られない友人もおりました。。
自分を取り巻く環境が一人一人異なりますし、何が大切か、何が好みか?それぞれ異なるので、自分にとっての最適な選択が他人にとってのベストな選択になるとは限らないと言うことをよく理解しました。(夫婦間でだって異なりますしね💦おっと。笑)
と言うことで、話をもとに戻すと、親の世代で専業主婦がいい!と言っていた人が多かったのは単純に専業主婦の人が多かったから、皆さん自分のとった選択肢を正解だと思いたいから、そういうことを言う人が単純に多かった、、と言うことなのかなと思いました。
結論、最適な選択は一人一人異なる!あくまでご参考まで!

以上、専業主婦は子供にとって本当にいい影響があるのか!?について、見ていきましたが、結論、正解は一人一人異なる!と言うことで、締めくくられればと思います。
本ブログでも色んな子育て豆知識を載せておりますが、これが正解!と言うことをお伝えするのではなく、エビデンスに基づいた角度の高いデータ等をご紹介して、最終的な決定はご自身でと言うスタンスを今後も貫きたいと思います。
(これまでの記事で絶対こうした方がいい!と書いてある記事があったら、是非ご指摘下さい。。)
正直、これからの日本で専業主婦を選択できる家庭はあまり多くないのかなと思いますが、今回の記事を是非ご参考にしていただき、ご家庭の最適な選択の一助になれればなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
では!また!!
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