今回は「子供の「脳」は肌にある 山口創」の書籍を参照に、思いやりのある子どもになるには!?と言うことで、そもそも思いやりってなんでしたっけ?と言うところを考えていきたいと思います(; ・`д・´)
先日の記事でも紹介したかもしれませんが、やっぱり自分の子供には頭が良くなってもらいたかったり、元気な子になってもらいたかったりと色々と期待してしまいますが、思いやりのある子になって欲しいな~と言う気持ちは、多くの方が持っているのではないでしょうか。
この記事は以下のような疑問や知りたい!をお持ちの方にご参考になればな~と思っています
- 自分の子供には思いやりのある子供になって欲しいと思っている方
- 思いやりって何歳頃から身に付くものなの?
- どうやって思いやりって身に付くの?
- そもそも思いやりの気持ちってなんでしたっけ?と人生に悩んでいる方 等
それでは早速見ていきましょう!
参考書籍 子供の「脳」は肌にある 山口創
こちらの書籍は身体心理学者の著者が、脳の発達とスキンシップの関係を分析して、幼少期の子供へのスキンシップの大切さを教えてくれる内容で、とても面白かったです。また別の記事で書きたいなとおも思いますが、子供は肌から学ぶ情報や感覚が私達大人が想像している以上にあるのではないかと、改めてスキンシップの重要性を考えさせてくれるような内容になっています
電車のなかでお年寄りに席を譲りますか?

まず思いやりのある行動がどのように生まれるのかについて、分かりやすい例があったので紹介したいと思います!
電車で座っている時にお年寄りが乗ってきたとして「席を譲らないといけないな」と考えて席を譲るのと、「立っているのはつらいだろうな」と相手の感情を察してゆずることの違いを見て欲しいとのことです。
どちらもお年寄りに席を譲るという行動はなされているわけですが、前者は道徳の知識やマナーとしての行動であるのに対して、後者は思いやりとしての行動になりますね。この場合、行動は同じでも背後にある動機に着目すると心の動きは全く異なっています。
上記の例で考えてみると、電車の中では「お年寄りや体の不自由な方に席を・・・」「携帯電話の電源を・・・」などと毎日うんざりするほど連呼されるアナウンスが聞こえてきますが、思いやりのある行動が沢山とられている訳ではないと。
つまり、思いやりのある行動をとるべき!と言った知識やマナーは十分に発信されていて、多くの人がそれを頭では理解出来ていたとしても、なかなか行動に移すところまで至らないと言うことなんですね(´・ω・)
そのため、本書では思いやりのある行動をとるには知識やマナーとして知っているだけでなく、相手の立場に立って考えられるか、結局、共感できるかと言うところが大事になってくると本書では紹介されてました。う~む、なるほど( ̄▽ ̄)
まぁ、ここまでは誰でも1度は聞いたことがあるような内容だとは思うのですが、大事なのは、親が子供に対して、上記の例で言うところの電車内でのアナウンスになっていないかと言うことだと思います。
思いやりの能力はいつ頃から?
それでは、思いやりや共感の能力は一般的にどのくらいの時期から身に付くものなのでしょうか?
発達心理学の研究では、すでに一歳半で、自分の行為の結果を理解している兆候が出てくるようで、二歳になると何か悪いことをしてしまったという罪悪感を顔の表情などで表わすようになるそうです。また三歳を過ぎる頃になると、泣いている友達がいると一緒に泣き出したり、友達と一緒に笑い合ったりするようになると言うことが分かっているんですね。
子どもというのは幼ければ幼いほど自己中心的ですが、幼少期の親との関わり合いの中で、少しずつ思いやりの気持ちが生まれてくるため、性急に思いやりを子どもに求めてしまうと、一見すると思いやりを示すような行動をすることはあるが、それは親に誉められたいからであったり、叱られないためであったりして、本物の思いやりからの行動ではないことがあるとのことでした。
1歳半や2歳で自分の行動の結果を理解しだすと聞くと、お~想像してたよりもかなり早いんだなと思いますが、それでも幼いころは自己中心的な考え方が大半を占めており、少しずつ成長するについて相手のことを理解出来てくると言うことなんですね。
ですので、あまりに小さい内から〇〇には優しくしなさい!思いやりのある行動をとりなさい!と言っても、まだそれを考えられるところまで発達していないと、本当の共感、思いやりと言うところは理解できず、親に怒られないため、親に褒めてもらうための行動をとってしまうということで、これじゃ意味ないですよね~( ̄▽ ̄)
難しいんでしょうが、子供の様子を見て、ゆっくりゆっくり教えていけたらいいんだろうな~と思いました💦
思いやりを生む基礎
生まれたばかりの乳児にとって、最初に経験する「思いやり」は、泣いたり笑ったりしたときに、親がとってくれた対応になるとのことです。
子供が「泣く」という行動は、不快や苦痛や恐れの表現であり、同時にそれらを取り除いてほしいという要求でもあります。その気持ちに親が反応・共感し、不快の原因を取り除いて心地よい状態にしてあげることによって、子どもは共感的に理解してもらったと感じます。
すると子どもの情緒は安定し、不快なときにはいつでも親が対処してくれる、という基本的信頼感をもつようになるとのことです。
このような温かい情緒的なやりとりが、「思いやり」を育むための基礎になると考えられているそうなんですね。「思いやり」の心を育てるためには、まず他の人から十分に「思いやられた」という経験が基礎として必要とのこと。
「思いやり」は「思いやられること」でしか生まれないと言う考え方が基本になるということでした。(少し耳が痛い話ですが💦笑)
次回からもう少し具体的に思いやりのメカニズムについて、本書を参考に見ていきたいと思います(;・`д・´)
最期まで読んでいただき有難う御座います!
では、また!
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