海外で最適な保育園/ナニーを選ぶにはどうしたらいいの!?

幼児教育

Rwandaは雨がよく降るんですよね☔雨季は4月までって聞いた気がするけど、気のせいかしら。

降る時は一気にドバっと降るので、傘差しても、もう外には出たくなくなる勢いです笑

Rwandaのインターナショナルスクールの看板?

それはさておき、今回の記事はPパパがこれから直面する海外で保育園やナニーさん(家で子供の面倒を見てくれるお手伝いさん)を選ぶ際にどういう基準でどんなところを選んだらいいの!?と言う疑問に関して、前回に引き続き以下の書籍「米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト / エミリー・オスター 」を参考に科学的エビデンスから導かれた目から鱗な内容をご紹介したいと思います!

また海外で~とは言っておりますが、たまたまPパパがRwandaにいるからであって、日本と大きく違うのはナニーさんと言う選択肢があるかないかだと思います。

そのため日本にいる方も、そろそろウチの子を保育園に預けたいと思った際に必ずぶつかる「保育園ってどうやって選んだらいいの!?」と言う点に関して、今回の記事は参考に出来ると思いますので、是非、最後まで読んでいってみて下さい^^

それでは早速、見ていきましょう!

保育園の質が「言語発達」を左右する!?

本書では、アメリカの国立子どもの健康と人間発達研究所の「就学前保育ケアと子どもの発達」研究(以下、NICHD研究)などの研究等からデータを基づく、結果をご紹介してくています。

中でも保育園を選ぶのは大事なんだな~と改めて思ったのは「保育園の質が子どもの言語発達を左右する」と言うことでした!

先ほどのNICHD研究では、1000人以上のこどもを対象にした長期研究(追跡調査)を通して、言語の発達や行動の問題などの結果を中心に評価、研究を行っており、研究者が実際に保育園に行き、保育状況や先生を観察し、沢山の保育園を評価したそうです。

そこから保育施設の質の高さを判定し、ランク付けを行ったところ、質の高い保育園への通園が子どもの「言語発達」と強い相関関係があったことが分かりました。

つまり、質の良い保育園の園児の方がそうでない保育園に通う園児よりよく話せたとのことですね!

上記の調査は4歳時点での認知能力での調査結果でしたが、追跡調査で6年生になった時も評価を行ったところ、保育園の質は依然として語彙と関連性があることがわかったそうです!

この研究では言語発達だけでなく、子ども達の行動(問題行動を起こさないか等)も評価基準に入れていたそうですが、行動は特に大きな差異は見当たらなかったようです。

保育園によって子どもの言語発達に差が出てくることが明らかになっているということで、親としては出来れば質のいい保育園に入れたいな~と思ってしまいますよね!

質の高い保育園の見極め方!?

では、どのようにしたら私達は質の高い保育園を判断できるのでしょうか?

1つには、先ほどご紹介したNICHDの研究の評価方法を参考にすると言う手があります!

まず面白いのは、NICHDの研究では例えば「早くから中国語に触れる」とか「オーガニックおやつ」だみたいな、お飾り的な特徴は評価対象には含めなかったようです。(日本でもあまりそうした保育園はないですかね?笑)

保育施設の質の評価の中心は、保育者と子どもの関わりだったとのこと。

ご参考まで、表示のチェックリスト(簡易版)を見てみましょう!

米国最強経済学者にして2児の母が読み解く子どもの育て方ベスト / エミリー・オスター  引用

ザっとみて分かるように、良質な保育園の質の特徴は主に以下の4点かと思います。

  • 大人が子どもと一緒にいて、ちゃんと応答的対応をしているか
  • 子ども達に読み聞かせをしているか、話しかけているか
  • 子どもが良くない行動などをした時に身体的制限を加えたり、否定的な言葉をかけていないか(叩いたり、自力で降りられない椅子やベビーベッドに乗せる等をしていないか。これらは悪いサインです)
  • 子ども達の様子について、ちゃんと観察されているか

研究では実際に保育園へ行き、半日の間に10分間の観察を連続して4回行って評価を行ったそうですが、私達も実際に保育園に預けることを検討するなら、見学に行って邪魔にならない場所で10~15分程度、静かに見学できないか頼んでみてもいいかもしれませんね。

この程度であれば、多くの保育園は許可してくれるような気がします!

Pパパも日本でPちゃんの保育園を選ぶ際は4つくらいの保育園を見学させていただきましたが、その際に上記のような評価シートがあると参考になりますね!

ナニーの影響は!?どうやって選んだらいいの!?

次は(こちらが海外特有かもしれませんが)ナニーを選ぶ際のポイントについて見ていきましょう!

こちらも、先ほどのNICHD研究で各種研究やデータがあるそうですが、基本的には先ほどの保育園と同じような結果になることが分かったそうです。

つまり、質の良いナニーに見てもらった方が言語能力で優位性が見られるということですね。

ただ、注意しないといけないのは、ナニーの場合、研究者が対象を評価する際にどうしても目立ってしまうので(家に子供とナニーと研究者の3人とかになるので)、自然な保育状況というか、いつも通りの様子を観察することは、保育園を評価する時と比べると少し難しいと言う点があります。

また保育施設の質と言う点でも、在宅保育では家庭環境の差がそのまま直結するため、ナニーの特徴と言うよりは家庭の特徴が研究結果に反映されてしまう等から、評価の難しさがあるということでした。

他方、ご紹介されていたナニーを選ぶ際の方法として、ナニーの推薦者の話を聞き、そのナニーのどこがよかったのかだけでなく、その推薦者が自分と似た状況か、同じようなニーズを抱えた人か、を評価の基準に含めた方がいいよ~との事でした。

あとは、ナニーを雇う時は思い切って自分の直感を信じるしかないこともある!と言っていて「えーそれ科学的エビデンスないやん!」とツッコミを入れたくなりましたが、最新の科学的エビデンスを使っても、まぁそんな感じらしいです。笑💦

結局、保育園とナニーではどっちがいいの!?

Pちゃんお遊戯会で大号泣の後

ここまで良質な保育園とナニーが子供の認知能力へいい影響を及ぼすこと、また良質な保育の見極め方に関して、見てきましたが、保育園とナニーを両方選択できるならどっちがいいの!?ということで、先ほどのNICHDの研究が参考になります。

ナニー型保育と保育園などの施設型保育を比較し、家庭環境の違いを不完全ではあるものの調整した後の結果として、保育園のほうが全体としてプラスの効果がある(4歳半の時点で、保育を受けた時間が長い子の方が言語と認知の結果がよい)ことを示唆している。とのことでした。

他方、こうした影響の差は、小学校3年生~5年生くらいには実質的に消えてしまうそうで、あまり、保育園でもナニーでも大きな差はないのかなと思いました!!

またこちらは補足情報ですが、保育園の1つのメリットとして保育園では幼い頃から風邪や発熱、ウイルス性胃腸炎などの病気によくかかる一方、幼い頃からそうした軽い病気にかかることである程度の免疫を得られるため、トドラー(まだ歩けない状態)時期に保育園に通園した期間が長いこどもの方が、小学校低学年で風邪をひく頻度が少なくなると言うメリットがあるのだそうです!

保育園の本より「家の本」の方が発達に重要!?

ここまで保育園とナニーの選び方をご紹介してきましたが、最後に上記の研究結果以上にこうした研究で一貫して強調されていた重要な提言をご紹介します。

それは親の関わりがより重要だということで、

家に本があり、子どもに読み聞かせることの方が、保育園にどのような本が揃っているよりかも、実は子供の認知能力などにより影響を与える事が分かっているそうです。

これは両親の過ごす時間と保育者と過ごす時間が同じであっても変わらないようです。つまり、時間の長さには関係なく、親がどうやって子供に接しているかという関わり方の質が重要とのこと。

なぜ、そうなるかは厳密にはまだわかっていないそうなのですが、子供に最も一貫した影響を及ぼすのは親であるということかもしれないと、ご紹介されていました!

親ってやっぱり子供に影響力大なんですね・・・ん~プレッシャー笑💦

本日のまとめ(ここだけ読んでもいいですよ!)

と言うことで今回の記事のまとめは以下の通りです!

  • 保育園やナニーの質の高さは子どもの言語発達、認知能力と強い相関関係がある
  • 質の良い保育を見極めるには保育者の子どもへの関わり方を評価する(チェックリストも参考に)
  • ナニーと保育園では保育園の方が全体としてプラスの効果があるものの将来的には差はない
  • 実は保育園やナニーよりも、親の子供への関わりの方がより重要である

いや~やっぱり、子供に最も一貫した影響を与えるのは親ですよ!と言う、プレッシャーのかかることを最後にご紹介してしまいましたが、上記の情報が少しでも皆様の保育園選びやナニー選びの際の参考になれば幸いです!

最後まで読んでいただき有難う御座います!

では!また!!

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